都市計画・都市デザインに関する次の記述のうち、最も不適当|一級建築士問題集

一級建築士

Q 90 : 
都市計画・都市デザインに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1
後藤新平らが主導した関東大震災からの「帝都復興事業」においては、鉄筋コンクリート造により不燃化・耐震化した復興小学校を建設し、隣接して小公園を整備した。
2
ル・コルビュジエの「パリのヴォワザン計画」においては、一部の歴史的建造物を保存しつつ、古い街区や建築物を大規模に取り壊し、幹線道路等を整備したうえで、超高層ビルに建て替える提案をした。
3
丹下健三の「東京計画1960」においては、人口の過剰集中による諸問題に対し、東京湾を全面的に埋め立て、放射状の都市構造をつくりだす提案をした。
4
フランソワ・ミッテランらが主導したパリの都市計画である「グラン・プロジェ」においては、フランス革命200年を記念して、ルーブル美術館の大改修やオルセー駅舎の美術館への転用等、拠点整備による都市の再生を進めた。
解説

1 - ○

2 - ○

3 - × 高度成長期の急激な人口増加に対し、東京における中世以来の「求心型放射状」の「閉じた」都市構造が耐えきれなくなるとして、都市構造に関する改革の提案である。これは、新たに都心から東京湾を超えて木更津方面へと延びる「線形平行射状」の「開いた」都市構造を提案したものであり、東京湾を全面的に埋め立てる提案ではない。

4 - ○