企業の「海外市場への進出」に関連して、企業が国境を越えた|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 90 : 
企業の「海外市場への進出」に関連して、企業が国境を越えたマーケティング活動を展開するまで、そして、その程度を深めていくプロセスには、一般的にみて次の5 つの段階が存在すると考えられている。 第1段階:国内マーケティング(Domestic marketing) 第2段階:輸出マーケティング(Export marketing) 第3段階:国際マーケティング(International marketing) 第4段階:多国籍マーケティング(Multinational marketing) 第5段階:グローバルマーケティング(Global marketing) これらの段階に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
1
第1段階では、対象とする市場は国内となる。これら企業の競争相手には国内の企業だけでなく海外企業も含まれるが、この段階では多くの企業は国際的な事業環境への注視を行わない。
2
第2段階では、中間業者を利用する形での輸出が着手され、次第に直接輸出に移行していく場合がある。こうした国際化の展開は、組織内部の問題の観点からとらえると、経営者のマインドや組織資源・能力、あるいは事業規模によって左右されることがある。
3
第3段階では、海外事業は完全に企業の事業活動の重要な構成要素として統合化される。この段階では進出先の市場ごとに異なる文化、社会経済的背景を考慮に入れた上で、標準製品の使用方法や使用場面を工夫する提案を行うことで適応化が進展する。
4
第4段階では、製品開発、生産、マーケティング活動などを主要地域の中で統合的に実施することがもたらす規模の経済の重要性が高まる。共通性の高い地域内での統一コミュニケーション・キャンペーンを実施したり、物流費用の共同負担や生産拠点の共同化を採用したりすることが具体的な内容である。
5
第5段階では、従来の段階でみられた高コスト化傾向を防ぐために、マーケティング・ミックス標準化によるグローバル顧客の創出や、事業活動全体の国境を越えた統合性の強化などを実施している。
解説

ア - × 記述内容の通りである。

イ - × 記述内容の通りである。

ウ - ○ 正解 国際マーケティングでは、製品やサービスや同一のマーケティングプログラム等を世界的に統一していく標準化と、参入国の市場特性や商習慣などに合わせていく適用化を検討する必要がある。適応化のみ対応では不十分である。

エ - × 記述内容の通りであえる。