経常収支の決定を考える理論的枠組みのひとつに、経常収支を|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 9 : 
経常収支の決定を考える理論的枠組みのひとつに、経常収支をGDPと国内アブソープションとの差であるとみるアブソープション・アプローチがある。実質外国為替相場の減価がGDPと国内アブソープションに与える影響として、以下の⑴と⑵において最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。 ⑴ GDPに与える影響 a 実質外国為替相場が減価すると輸出が拡大するために、GDPは増加する。 b 実質外国為替相場が減価すると輸出が拡大するために、GDPは減少する。 c 実質外国為替相場が減価すると輸出が縮小するために、GDPは増加する。 ⑵ 国内アブソープションに与える影響 d 実質外国為替相場減価によるGDP増加に伴い、国内アブソープションが増加する。 e 実質外国為替相場減価によるGDP増加に伴い、国内アブソープションが減少する。 f 実質外国為替相場減価によるGDP減少に伴い、国内アブソープションが増加する。
1
⑴:a ⑵:d
2
⑴:a ⑵:e
3
⑴:b ⑵:f
4
⑴:c ⑵:d
解説

ア - ○ 正解 アブソープション・アプローチとは、貿易収支の不均衡を国内生産と総支出との差額として表したものである。すなわち国内支出のことである。よってGDPの式(GDP=消費+住宅投資+設備投資+在庫投資+公共投資+政府支出+輸出-輸入)を考慮すると、輸出が拡大すればGDPは増加し、実質為替相場減価によるGDPの増加は、国内アブソープションを増加させる。

イ - ×

ウ - ×

エ - ×