変化する環境に効果的に適応していくためには、組織を戦略的|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 71 : 
変化する環境に効果的に適応していくためには、組織を戦略的に変革することが必要となることがある。一般に戦略的に組織変革を進めていくプロセスを、①組織変革の必要性を認識すること、組織変革案の創造、②組織変革の実施・定着という 段階に分けて考えることができる。戦略的な組織変革のプロセスについて、以下の設問に答えよ。 文中の下線部①の組織変革の必要性を認識することに関する記述として、最も適切なものはどれか。
1
組織の現状を客観的に診断するために、組織内の情報に頼らず、外部環境の調査機関やコンサルタントなどから情報を収集する。
2
組織変革を進めている間にも現在の業務を遂行しなければならないため、中間管理職や現場管理者を巻き込まないよう配慮し、大局観をもったトップマネジメントが現状を診断する必要がある。
3
組織メンバー間やコンサルタントとの間で、フェイス・ツー・フェイスのコミュニケーションを通じて、できるだけ問題が生じている現場の生のデータを収集し、予期されなかった事態についての情報にも耳を傾ける必要がある。
4
変革の認識を共有する場面では、様々なコンフリクトが顕在化した場合、円滑な変革プロセスを妨害する可能性があるため、速やかに政治的な処理をしていく必要がある。
解説

ア - × 外部環境の調査機関やコンサルタントなどが収集する情報は形式知的な情報なものが多く、組織変革の必要性を認識するために有効な情報ではない。

イ - × 中間管理職や現場管理者を巻き込まないと、現場に合った有効な組織変革に繋がらない。

ウ - ○ 正解 記述内容の通りである。

エ - ×様々なコンフリクトに対して、政治的な処理では本質的な問題解決に繋がらない。