企業価値評価に関する次の文章を読んで、下記の設問に答えよ|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 48 : 
企業価値評価に関する次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 企業価値評価では、一般的に①PBR やPER などの諸比率を用いた[ ]に代表されるマーケット・アプローチと呼ばれる手法のほか、企業の期待キャッシュフローの割引現在価値によって評価額を推計する②DCFアプローチ、企業の保有する資産や負債の時価などから企業価値を評価するコスト・アプローチといった手法も用いられている。 文中の下線部②について、以下の問いに答えよ。 A社の財務データは以下のとおりである。なお、A社の営業利益は、利息・税引前キャッシュフローに等しく、将来も永続的に期待されている。A社は負債を継続的に利用しており、その利息は毎年一定である。また、A社の法人税率は40%であり、税引後利益はすべて配当される。負債の利子率が5%、株式の要求収益率が9%であるとき、負債価値と株主資本価値とを合わせたA社の企業価値をDCF法によって計算した場合、最も適切な金額を下記の解答群から選べ。 【A 社のデータ】 (単位:万円) 営業利益 1,100 支払利息  500 税引前利益 600 法人税(税率:40%) 240 税引後利益  360
1
4,000万円
2
6,000万円
3
14,000万円
4
14,333万円
解説

ア - ×

イ - ×

ウ - ○ 正解 負債価値と株主資本価値とを合わせた A 社の企業価値は、負債価値と株主資本価値をそれぞれ算出し、合算することで求められる。負債価値は、支払利息500万円÷負債の利子率5%=10,000万円である。次に株主資本価値は、税引き後利益360万円÷株式の要求収益率9%=4,000万円である。よって、合算すると、14,000万円である。

エ - ×