次の文章の空欄A、B に入る語句として、最も適切なものの|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 42 : 
次の文章の空欄A、B に入る語句として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。 A社は現在、相互に排他的な つのプロジェクトX案とY案の評価を行っている。X案とY案のNPVとIRRは下表のとおりである。なお、 つのプロジェクトとも初期投資を行った後はプロジェクト期間の終わりまで常にプラスのキャッシュフローをもたらす。 表のとおり、割引率10%のもとでNPVはY案のほうが高いが、IRR はX案のほうが上回っている。そこで、Y案のキャッシュフローからX案のキャッシュフローを差し引いた差額キャッシュフローのIRRを計算したところ、10.55%であった。したがって、資金制約がなく割引率が10.55%以下の時は差額キャッシュフローのNPVは[ A ] となり、[ B ] 案が採択されることになる。
1
A:プラス B:X
2
A:プラス B:Y
3
A:マイナス B:X
4
A:マイナス B:Y
解説

ア - ×

イ - ○ 正解 正味現在価値法NPVとは、将来キャッシュフローの現在価値から初期投資を差し引いた結果である純額 ( NPV ) の大きさで投資判断を行う方法である。NPVがプラスの投資案件であれば、実行すべきと判断する。内部収益率法IRR とは、ある投資案件を実行するかを判断する際の指標で、正味現在価値をゼロにする割引率のことである。IRRが投資コストよりも大きければ、NPVはプラスになり、良い投資案件と判断する。問題文より、Y 案とX 案の差額キャッシュフローの IRR が10.55%であることから、資金制約がなく割引率10.55%以下のとき、差額キャッシュフローのNPVはプラスを表しており、このときY案が採択される。

ウ - ×

エ - ×