次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 経営資源の乏しい|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 200 : 
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 経営資源の乏しい中小企業にとって、企業運営上、経営者の経営能力、意欲への依存度は非常に高いため、円滑な事業承継は企業存続に直結する問題である。 近年の事業承継を取り巻く状況を見ると、経営者の高齢化が進む中で、小規模企業を中心に後継者難から事業継続を断念する企業も増加している。これまで中小企業の事業承継においては、①経営者の子どもをはじめとする親族への承継が一般的であったが、少子化が進展する現状においては、親族以外への事業承継や第三者への②事業売却も含めて、事業承継を検討することも必要になっている。 一方、親族による承継と親族以外による承継では、事業を引き継ぐ際の課題も異なると考えられ、円滑な事業承継を進めるためにはこのような課題を克服していくことが必要である。 なお、ここでの企業区分は中小企業基本法の定義に準ずるものとし、中規模企業とは小規模企業以外の中小企業を指す。 文中の下線部①について、中小企業庁「中小企業の事業承継に関するアンケー ト調査」(2012年11月)に基づき、事業承継の時期別(20年以上前、10 〜19 年前、 0〜 9年前)で、企業規模別に現経営者と先代経営者の関係を見た場合に、最も適切なものはどれか。
1
小規模企業では「息子・娘への承継」と回答する企業割合がいずれの時期も過半を占めている。
2
小規模企業では「息子・娘への承継」と回答する企業割合が増加している。
3
中規模企業では「息子・娘への承継」と回答する企業割合がいずれの時期も過半を占めている。
4
中規模企業では「息子・娘への承継」と回答する企業割合が増加している。
解説

ア - ○ 正解 記述内容の通りである。

イ - × 2013年中小企業白書P136より、小規模企業では「息子・娘への承継」と回答する企業割合が減少している。

ウ - × 2013年中小企業白書P136より、中規模企業では「息子・娘への承継」と回答する企業割合がいずれの時期も過半を割っている。

エ - × 2013年中小企業白書P136より、中規模企業では「息子・娘への承継」と回答する企業割合が減少している。