中小企業診断士
Q 19 :
下図は、標準的なエッジワース・ボックスであり、左下にAさんの原点、右上にBさんの原点がとられている。横軸はAさんにとっての財Xの量xAとBさんにとっての財Xの量xBを意味し、縦軸はAさんにとっての財Yの量yAとBさんにとっての財Yの量yBを意味している。図中にあるAさんの無差別曲線はAさんの原点に近い側からUA1,UA2,UA3,UA4となっている。Bさんの無差別曲線はBさんの原点に近い側からUB1,UB2,UB3,UB4となっている。点C,点D,点F,点Gは、AさんとBさんの無差別曲線が接する点であり、これらの点を結んだ軌跡が右上がりの実線として描かれている。この図に関する説明として最も適切なものを下記の解答群から選べ。
B さんにとって、点Gは、点I よりも効用が高い。
点C、点D、点F、点Gはパレート最適であり、これらの点を通過する右上がりの実線は「契約曲線」と呼ばれる。
点C と点D は、A さんとBさんの双方にとって無差別である。
点Dは、点Gに比べてパレートの意味で効率性を改善する配分である。
解説
ア - × Bさんの原点からみて、外側の無差別曲線のほうがBさんの効用より高い。
イ - × 効用を点で結んだものが無差別曲線であるため、Bさんの効用は点Gと点Iでは同じである。
ウ - ○ 正解 契約曲線とは、パレート最適な点を結んだ曲線である。
エ - ×
オ - × パレート最適とは誰かの効用を上げれば他の誰かの効用が下がり、全体の効用を改善し効率的にできないことである。