業務に使用する情報処理システムの性能は、その構成方法に影|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 164 : 
業務に使用する情報処理システムの性能は、その構成方法に影響される。構成方法の選択においては、機器単体の処理能力で判断するだけではなく、信頼性や保守性など多面的な観点から性能の評価を行わなければならない。 情報処理システムの構成方法に関する記述として最も適切なものはどれか。
1
集中処理システムに比べてクライアントサーバシステムでは、サーバとクライアントに役割の異なる機能を分担させるので、レスポンスタイムが向上し、信頼性も高くなる。
2
集中処理システムに比べて分散処理システムでは、処理を分割して複数のコンピュータに分配し処理結果を統合する必要があるので、オーバヘッドは減少するが、システム全体の故障率は各システムの故障率の和となり信頼性は低下する。
3
シングルプロセッサの集中処理システムにもう一組の処理システムを追加し、デュアルシステムに変更した場合、レスポンスタイムはほぼ半減し、信頼性も高くなる。
4
複数のプロセッサで同時に処理を行うマルチプロセッサによる処理システムでは、シングルプロセッサでの処理に比べてスループットが向上し、信頼性も高くなる。
解説

ア - × サーバ台数が増えることにより故障が発生しやすくなるので信頼性は低下し、またサーバとクライアントで処理を分割した影響だとすれば、役割を分担としてもレスポンスタイムは変わらない。

イ - × 分散処理システムでは、処理の分割や処理結果の統合が必要となり、オーバヘッドが増加する。

ウ - × デュアルシステムにより、処理結果の相互照会により信頼性は向上するが、レスポンスタイムは悪化する可能性がある。

エ - ○ 正解 記述内容の通りである。