次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。企業は、その利益実|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 80 : 
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。企業は、その利益実現のための要素のひとつとして売上高の変化に関心を持つ。 そして、売上高の変化にどのように戦略的に対応していくかを意思決定することが求められる。 ここで、 企業の売上高=対象市場規模×市場シェア という定義式を用いることにする。この式の内容を図式化すると下図でとらえることができる。これを見ると、①企業の売上高は対象とする市場全体の成長率だけでなく、市場シェアの変化によっても多様に変動することが分かる。また、このことは②企業の戦略適応の方法が異なることも示している。 文中の下線部②に示す「異なる戦略適応」のパターンとそれらの特徴に関する記述として、最も適切なものはどれか。
1
象限Aでは、対象市場の適否についての分析を早急に進めるとともに競争戦略の再検討が求められる。
2
象限B では、対象市場の再選択が優先順位の高い作業となる。
3
象限Bと象限Cの状態でそれぞれ同じ程度の売上増を目標として設定した場合、B の方がより多くのマーケティング費用が必要となる。
4
象限Dでは、市場が飽和に達しつつあり、現状の戦略をさらに推進することにはリスクが伴う。
解説

ア - ○ 正解 記述内容の通りである。

イ - × Bの場合、対象市場の再選択ではなく、まず競争力の向上が必要である。

ウ - × どちらの象限が、マーケティング費用が多く必要かどうかは、この段階ではわからない。

エ - × 市場の成長率が高く、市場シェアも高いため、市場が飽和に達していることはないと考えられる。