中小企業診断士
Q 79 :
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 企業は、その利益実現のための要素のひとつとして売上高の変化に関心を持つ。 そして、売上高の変化にどのように戦略的に対応していくかを意思決定することが求められる。 ここで、 企業の売上高=対象市場規模×市場シェア という定義式を用いることにする。この式の内容を図式化すると下図でとらえることができる。これを見ると、①企業の売上高は対象とする市場全体の成長率だけでなく、市場シェアの変化によっても多様に変動することが分かる。また、このことは②企業の戦略適応の方法が異なることも示している。 文中の下線部①に示す「売上高の多様な変動」について、図の各象限における売 上高の変動パターンを検討した場合、最も適切なものはどれか。
象限B では、売上高に変化が見られないことがある。
象限D では、売上高が減少するケースも起こりうる。
解説
ア - × 売上高の微減ではなく、減少の方向へ向かうと考えられる。
イ - ○ 正解 市場の成長率が増加だが、企業の市場シェアは減少のため、売上高が変化しない可能性はある。
ウ - × 売上高の減少だけでなく、増加も考えられる。
エ - × 市場の成長率が増加し、企業の市場シェアも増加のため、売上高の減少はあり得ない。