以下の文章の空欄A、Bに入る最も適切な語句の組み合わせを|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 42 : 
以下の文章の空欄A、Bに入る最も適切な語句の組み合わせを、下記の解答群から選べ。 完全市場を前提としたMM 理論では資本構成と企業価値は独立であり、最適な資本構成は存在しないとされる。しかし現実には市場は不完全であり、MM理論は現実の企業の資本調達行動をうまく説明できていない。こうした中で現実の企業の資本調達行動を説明するための様々な仮説が提示されており、それらのひとつにペッキングオーダー仮説がある。この仮説によれば、経営者は資本調達において、まず[ A ]などの内部資金を優先し、ついで外部資金のうちでも社債発行など の[ B ] を優先するとされている。
1
A:企業間信用 B:エクイティ・ファイナンス
2
A:企業間信用 B:デット・ファイナンス
3
A:内部留保 B:エクイティ・ファイナンス
4
A:内部留保 B:デット・ファイナンス
解説

ア - ×

イ - ×

ウ - ×

エ - ○ 正解 ペッキングオーダー仮説とは、経営者と投資家の間には、企業に関する情報の非対称性が存在しているため、経営者の資本調達行動に順番が生まれ、非対称性を埋めるコストが小さい順に調達方法を選択することである。資本調達の行動順は、内部資金→デット・ファイナンス→エクイティ・ファイナンスとなる。そのため、空欄Aには、内部資金に関する項目として内部留保が入り、空欄Bには、社債発行が該当する項目としてデット・ファイナンスが該当する。