次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 ①経営的に苦境に|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 192 : 
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 ①経営的に苦境に立った中小企業が事業の再建に向けて利用できる法的手続きとして、民事再生制度がある。民事再生制度においては、債権者の多数の同意を得て、かつ裁判所の認可を受けた再生計画を定め、②債務者である中小企業と債権者間での権利関係の調整を行いながら、事業の再生を目指すことになる。民事再生法は2000 年に施行されたものであるが、中小企業の民事再生申請件数は累計で7,100件を超えており(2010 年 3月時点)、多くの中小企業で事業再生手続として活用されている。中小企業の事業再生に向けては、民事再生制度以外にも、中小企業再生支援協議会の設置、③事業再生ADR制度の創設等、さまざまな関連制度の整備が進められている。 文中の下線部②について、経営者を連帯保証人として金融機関から融資を受けていた中小企業が民事再生の適用を受けた場合の記述として、最も適切なものはどれか。
1
経営者の保証債務は全額免除される。
2
経営者の保証債務は免除されない。
3
中小企業の借入債務は全額免除される。
4
中小企業の借入債務は保有資産を上回る範囲でのみ免除される。
解説

ア - × 経営者の保証債務には影響がない。

イ - ○ 正解 記述内容の通りである。

ウ - × 借入債務が全額免除されることはない。

エ - ×中小企業の借入債務は保有資産を上回る範囲でのみ免除されるなどの規定はない。