企業の海外進出とその戦略対応に関する次の文章を読んで、下|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 61 : 
企業の海外進出とその戦略対応に関する次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 アジアの途上国は次々に経済的に自立し、新興工業国としてめざましい発展を続けている国も少なくない。このようなアジアの経済成長に対応すべく、エレクトロニクス産業や自動車産業を中心に現地への進出が相次いでいる。とくに巨大な市場となった①中国では激烈な企業間競争が繰り広げられている。 しかし、わが国のエレクトロニクス産業は劣勢に立たされることが多いのに対して、自動車産業は市場への浸透を高めている。そうしたなかで、近年、中国での成功事例を踏まえて、②リバースイノベーションの重要性が指摘されている。 文中の下線部①のように中国市場の激しい競争のなかで、外資企業は成功をおさめる製品やサービスを輩出している。それらの企業の戦略行動には注目すべきいくつかの特徴が見られる。そのような特徴に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
1
合弁企業では現地のパートナー企業の中国人を董事長と総経理に登用して、本国からの社員の派遣を行わないことによって、中国社会や市場への浸透を図る例が多くなっている。
2
富裕層をターゲットに先進国の高品質で高価格の製品を輸出して、ステイタス・シンボルに訴える顕示的な消費を促している。
3
ボリュームゾーンと呼ばれる巨大な大衆市場向けに、現地生産による低価格商品を投入して、価格競争を挑んでいる。
4
有名ブランドながら、中国人好みのデザインや色彩、ネーミングにこだわったきめ細かい現地向けの商品政策を展開している。
5
流通販売網を独自に整備し、現地の販売拠点に向けて魅力的な報償制度を設けたり、現地販売員に顧客志向のホスピタリティを訓練しながら売り上げを伸ばしている。
解説

ア - ○ 正解 合弁企業では現地のパートナー企業の中国人を董事長と総経理に登用するのは良いが、本国からの社員の派遣を行う必要はある。

イ - × 記述内容の通りである。

ウ - × 記述内容の通りである。

エ - × 記述内容の通りである。

オ - × 記述内容の通りである。