下図は、2つの財(X財とY財)のみを消費する消費者の効用|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 18 : 
下図は、2つの財(X財とY財)のみを消費する消費者の効用最大化行動を描いたものである。当初の予算制約線はAB で与えられ、効用を最大にする消費量の組み合わせは、無差別曲線U1 との接点すなわち座標(G,E)として与えられている。このとき、X財の価格が下落し予算制約線がAC へと変化すると,効用を最大にする消費量の組み合わせは無差別曲線U2との接点すなわち座標(I,D)へと変化する。なお、補助線(破線)は、予算制約線ACと同じ傾きを持ち、無差別曲線U1 と接するものとする。この図の説明として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
1
X財に生じた所得効果は線分HI の長さで測られ、Y財に生じた所得効果は線分EFの長さで測られる。
2
X財の価格の低下は、X財の消費量の減少を引き起こしている。
3
X財はギッフェン財である。
4
Y財に生じた所得効果の絶対値は、Y財に生じた代替効果の絶対値よりも大きい。
5
座標(H,F)の効用水準は、座標(G,E)の効用水準よりも低い。
解説

ア - × Y 財に生じた所得効果は線分DFの長さで測られる。

イ - × X 財の価格の低下は、X 財の消費量の増加を引き起こしている。

ウ - × 上級財である。

エ - ○ 正解

オ - × 座標EH,FOの効用水準は、座標EG,EOの効用水準と同じである。