次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 ①経営的に苦境に|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 93 : 
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 ①経営的に苦境に立った中小企業が事業の再建に向けて利用できる法的手続きとして、民事再生制度がある。民事再生制度においては、債権者の多数の同意を得て、かつ裁判所の認可を受けた再生計画を定め、②債務者である中小企業と債権者間での権利関係の調整を行いながら、事業の再生を目指すことになる。民事再生法は2000 年に施行されたものであるが、中小企業の民事再生申請件数は累計で7,100件を超えており(2010 年 3月時点)、多くの中小企業で事業再生手続として活用されている。中小企業の事業再生に向けては、民事再生制度以外にも、中小企業再生支援協議会の設置、③事業再生ADR制度の創設等、さまざまな関連制度の整備が進められている。  文中の下線部③について、産業活力の再生及び産業活動の革新に関する特別措置法の改正(2007 年)により創設された事業再生ADRの説明として最も適切なものはどれか。
1
公正な第三者機関による裁判外紛争解決手続である。
2
商取引債権者のみを対象とした私的債務整理手続である。
3
当事者のみによる私的債務整理手続である。
4
都道府県による公的調停手続である。
解説

ア - ○ 正解 記述内容の通りである。

イ - × 金融機関等大口債権者との調整を行う。

ウ - × 公正な第三者機関による私的整理手続きである。

エ - × 事業再生ADRは都道府県による手続きではない。