中小企業診断士
Q 58 :
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 中小企業の財務構造を大企業と比較した場合、①金融機関借入比率は高く、自己資本比率は低いことが指摘できる。この要因のひとつとして、②情報の非対称性が大きく、信用力の乏しい中小企業にとっては、③資本市場からの資金調達が容易でないことがあげられる。 文中の下線部①について、中小企業庁の調べに基づき、金融機関別中小企業向け貸出残高の推移を、2006年から2011年の期間について見た場合、最も適切なものはどれか。ここで政府系金融機関とは、日本政策金融公庫の中小企業事業と国民生活事業、商工組合中央金庫をいう。中小企業とは中小企業基本法の定義に準ずるものとする。
中小企業向け総貸出残高に占める政府系金融機関のシェアは、約2割で推移している。
解説
ア - × 中小企業白書P321、13表より、国内銀行の貸出残高は、減少傾向にある。
イ - × 中小企業白書P321、13表より、政府系金融機関の貸出残高は、ほぼ横ばいある。
ウ - × 中小企業白書P321、13表より、中小企業向け総貸出残高に占める政府系金融機関のシェアは、約1割で推移している。
エ - ○ 正解 記述内容の通りである。