次のa〜eの著作物の利用行為のうち、著作権者の許諾なしに|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 38 : 
次のa〜eの著作物の利用行為のうち、著作権者の許諾なしに行った場合、著作権法の下で、①「刑事罰の対象となることもあり得るもの」、②「刑事罰はないが民事上違法となり得るもの」、③「適法なもの」の組み合わせとして最も適切なものを、下記の解答群から選べ。 a 個人的に視聴する目的で、映画DVDのアクセスガードを解除して内容をコピーする行為 b 企業活動のPRに使用されている動物をデフォルメした「ゆるキャラ」の顔のデザインは変えないままで、その体中の毛をむしり取られて丸裸にされているという状況を表現した画像を、企業としての事業活動とは無関係な当該企業の社長の個人的活動を批判する目的で、自分のブログにアップロードする行為 c 有料音楽ファイルのコピーを違法にアップロードしたサイトと知りながら、当該サイトから個人的に楽しむ目的で音楽ファイルをダウンロードする行為 d 企業における研究開発業務の参考資料として新聞や書籍、雑誌をコピーしたPDFファイルを、すべての事業所の従業員がアクセスし、閲覧できるサーバーコンピューターに保存する行為 e クールビズの時期に撮影した従業員の集合写真で、うち 人が着たTシャツにプリントされた漫画キャラクターが小さく写り込んでいるものを、画像処理をしないまま当該企業の職場紹介のホームページにアップロードする行為
1
①:a  ②:bとc  ③:dとe
2
①:aとdとe  ②:c  ③:b
3
①:bとc  ②:aとe  ③:d
4
①:bとcとd  ②:a  ③:e
解説

ア - ×

イ - ×

ウ - ×

エ - ○ 正解 aについて、②刑事罰はないが民事上違法となり得るものに該当する。bについて、①刑事罰の対象となることもあり得るものに該当する。cについて、①刑事罰の対象となることもあり得るものに該当する。dについて、①刑事罰の対象となることもあり得るものに該当する。新聞や書籍、雑誌は著作物で、コピーしてPDF化することは複製にあたる。私的使用の範囲を超えて、著作権者の許諾なく行うと複製権の侵害となる。eについて、③適法なものに該当する。写真撮影等において本来の対象以外の著作物が付随して対象となる。