企業買収の手法に関する以下の会話は、中小企業診断士である|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 24 : 
企業買収の手法に関する以下の会話は、中小企業診断士であるあなたとX株式会社の代表取締役甲氏との間で行われたものである。空欄AとBには、下記のa〜cの記述のうちいずれかひとつが入る。空欄と記述の組み合わせとして最も適切なものを下記の解答群から選べ。 甲氏:「私の会社も、将来に向けて海外に展開していかなきゃいけないと考えています。そうしたところ、取引銀行から、私の会社の事業とのシナジー効果が見込めそうな外国会社の事業買収の案件の紹介を受けたので、検討を始めたのですが、どういった手法がよいのか考えがまとまらなくて困っています。株式の譲受け、事業譲受け、吸収分割といった手法が考えられると思うのですが、それぞれどのようなメリット・デメリットがありますか。」 あなた:「そうですね。まず、株式の譲受けについては、特約で禁止されていない限り、買収対象企業が契約を締結している相手方 (取引先)の同意を必要としません。次に、事業譲受けの場合、[ A ]。それから、吸収分割の場合、[ B ] 。というように、それぞれ、メリット・デメリットがありますし、税務的な観点からの検討も必要になります。弁護士や税理士の先生の協力も得て検討すると良いと思いますよ。」 甲氏:「なるほど、考えを整理することができました。」 a 相手方が外国会社だと行うことはできないと実務的には考えられているので、今回のケースでは採用できないと思います b 財務諸表に計上されていない偶発債務を切り離すことができるメリットがあります c 取引の相手が消滅してしまうので、後日何か問題があっても取引の相手に責任を追及できないというデメリットがあります
1
A:a B:c
2
A:b B:a
3
A:b B:c
4
A:c B:a
解説

ア - ×

イ - ○ 正解 事業譲受けとは、事業譲渡の方法によって相手方企業の事業を譲り受ける方法であり、吸収分割とは。株式会社または合同会社が、その事業に関して有する権利義務の全部または一部を分割後の他の会社に承認させる方法である。問題文より、bが事業譲受け、aが吸収分割の説明に該当する。

ウ - ×

エ - ×