次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 消費行動の分析に|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 36 : 
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 消費行動の分析においては、一般的に消費者個人ではなく、家族という[ A ] 単位、あるいは家計という[ B ] 単位が基本的な分析の単位として用いられる。その理由は、[ C ] の選択や[ D ] の配分において、家族人数に代表される規模的要因が大きく影響するため、個人ベースでの分析よりも家計単位での分析が適しているからである。 [ D ] の配分としての消費行動は、生活様式や[ C ] によって規定されるが、消費行動を分析する視点には、 3つの代表的アプローチがある。それらは、①ライフサイクル・アプローチ、ライフスタイル・アプローチ、ならびに②ライフコース・アプローチである。いずれも、生活主体としての家族ないし個人の生活構造上の特徴に着目し、その集約的指標と消費行動とを関連付けて分析するための視点である。 文中の下線部①に示す「ライフサイクル・アプローチ、ライフスタイル・アプ ローチ」に関する記述として、最も適切なものはどれか。
1
近年の家計調査によれば、家族ライフサイクルの終点近くに位置する後期高齢者による耐久消費財支出の増加傾向が読み取れる。
2
ライフサイクル・アプローチに示されるフルネスト(full nest)段階におかれた家計の消費支出をみると、医療、外食、ファッションといった項目の構成比が高まることが分かる。
3
ライフサイクル・アプローチは、家族という集団を人の一生に例え、「家族のライフサイクル」の普遍的な共通性に着目したアプローチである。個別の家族に固有な出来事の影響を反映した分析を行う点に最も大きな特徴がある。
4
ライフスタイル・アプローチは、モチベーション・リサーチやパーソナリティ研究から発展したサイコグラフィクスを源流とするとされる。
解説

ア - × 後期高齢者の場合、耐久消費財支出よりも医療費支出が高くなる。

イ - × フルネストの段階では、子育てが中心になる生活であるため、外食やファッションという項目よりも教育費が高くなる。

ウ - × ライフサイクル・アプローチでは、個別の家族の固有な出来事の影響を反映しない。

エ - ○ 正解 記述内容の通りである。