規模の経済と経験曲線および経験効果に関する記述として、最|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 7 : 
規模の経済と経験曲線および経験効果に関する記述として、最も不適切なものは どれか。
1
規模の経済と経験効果は連続的に生じ、コスト低下の効果が生じない停滞期間が存在することは少ないが、物理的な特性が効率性の向上の水準を制限する場合もある。
2
規模の経済の追求には相当額の投資が必要であり、多くの場合、特殊化した資産が投資対象となって長期間にわたって実現されるコストの減少を通じた投資回収を目指す。
3
規模の経済は、ある一定程度の総生産量が増加することによるコストの低下を指し、大規模な工場施設の建設などで模倣することはできるが、経験効果の構築にはある程度の時間を必要とする。
4
規模の経済は、業界内において利益をあげられる企業数の上限を決定する一因となり、市場規模に対する生産の最小効率規模が大きいほど、当該業界に存在できる企業数は少なくなる。
5
経験曲線は累積生産量の増加に伴ってコストが低下することを表し、累積生産量に対応する技術の進歩や改善等の要因からも生じるが、生産機能において生じる経験効果に限定されない。
解説

ア - ○ 正解 規模の経済と経験効果は連続的に生じない。なぜならば、規模の経済とは、生産規模を拡大するほど、単位あたりの生産コストが低下することであり、経験効果とは、生産量や作業量が増えると経験値が積上げられ、作業の効率が高まっていくことで、単位生産コストが低下する効果であるため、連続的に生じるとはいえない。

イ - ×

ウ - ×

エ - ×

オ - ×