中小企業診断士
Q 94 :
企業組織の中では分業された職務を調整するために、多くの場面で標準化が行われる。組織における標準化に関する記述として最も適切なものはどれか。
会計士や弁護士など、社外の教育機関で訓練を受け、仕事のやり方や成果に対して一定の基準を共有しているプロフェッショナルの活用は、判断業務の少ない職場で有効性が高くなる。
社内外で部品間のインターフェイスを標準化することで、クローズドアーキテクチャを実現できるとともに、安価な外部部品を利用することが可能になる。
社内の人材を教育訓練したり、社会化を通じて組織文化への同調を求めることを通じて、労働力そのものを標準化することにより、分業が調整しやすくなる。
多様な顧客を対象とする営業現場では、作業手順を標準化しマニュアルを用意することで不確実性を減らすことができるが、目標などのアウトプットの標準化は顧客満足度を低下させてしまう。
並行型分業体制をとっている部門間に、目標や評価基準の標準化を導入すると、部門間競争が激化するため、従業員の職務への動機づけは低下してしまう。
解説
ア - × 会計士や弁護士など、社外の教育機関で訓練を受け、仕事のやり方や成果に対して一定の基準を共有しているプロフェッショナルの活用は、判断業務の少ない職場ではなく、多い職場で有効性が高くなる。
イ - ×クローズドアーキテクチャではなく、オープンアーキテクチャである。
ウ - ○ 正解 記述内容の通りである。
エ - ×目標などのアウトプットの標準化は顧客満足度を低下させてしまうわけではない。
オ - × 並行型分業体制をとっている部門間に、目標や評価基準の標準化を導入しても、従業員の職務への動機づけは低下にはつながらない。