企業の海外進出とその戦略対応に関する次の文章を読んで、下|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 92 : 
企業の海外進出とその戦略対応に関する次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 アジアの途上国は次々に経済的に自立し、新興工業国としてめざましい発展を続けている国も少なくない。このようなアジアの経済成長に対応すべく、エレクトロニクス産業や自動車産業を中心に現地への進出が相次いでいる。とくに巨大な市場となった①中国では激烈な企業間競争が繰り広げられている。 しかし、わが国のエレクトロニクス産業は劣勢に立たされることが多いのに対して、自動車産業は市場への浸透を高めている。そうしたなかで、近年、中国での成功事例を踏まえて、②リバースイノベーションの重要性が指摘されている。 文中の下線部②のリバースイノベーションに関する記述として最も適切なものはどれか。
1
所得の高い先進国で先進的な技術の製品の普及を図り、その製品のライフサイクルにあわせて、次第に所得の低い途上国への輸出を行い、やがて現地生産に切り替えるイノベーション戦略である。
2
先進国で開発された製品を、途上国の開発拠点で現地向けに開発し直し、現地の生産販売を図りつつ、それを先進国モデルへと進化させるイノベーション戦略である。
3
対抗機種の性能を分析したり、それを分解したりして、技術特性を調査することから着手するイノーション戦略である。
4
通常とは逆にサプライヤー側からの開発提案を受け入れて、アセンブラーがサプライヤーと共同で製品開発に取り組むイノベーション戦略である。
5
本国の研究開発部門でユーザーフレンドリーな製品の開発を行い、それを現地に持ち込んで、グローバルにイノベーション成果の普及を図るイノベーション戦略である。
解説

ア - × 記述内容はグローカリゼーション戦略である。

イ - ○ 正解 記述内容の通りである。

ウ - × 記述内容はリバース・エンジニアリングである。

エ - × 記述内容はリバース・イノベーションとは異なる。

オ - × 記述内容は、新市場開拓戦略であり、リーバス・イノベーションとは異なる。