組織の中では、個人個人の努力の総和より大きい業績を達成す|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 55 : 
組織の中では、個人個人の努力の総和より大きい業績を達成するために、しばしばチーム活動が利用される。チーム活動に関する記述として、最も適切なものはどれか。
1
ある業務を個人よりもチームが担った方が良いのは、不確実性が低く、個人の目標を超えた共通目標が必要なほど業務が複雑な場合である。
2
チームの業績を高めるためには、異なるパーソナリティのメンバーが参加することが望ましく、チームに対する忠誠心が高いメンバーと低いメンバーが適切に組み合わされることが必要である。
3
チームのメンバーに対する金銭的報酬システムとして個人別業績評価を採用すると、チームの成果よりも個人の成果を優先してしまうため、チームメンバーに平等な固定給の報酬システムが、チームの業績を高める。
4
チームレベルのアカウンタビリティを明確にし、チームメンバーがフリーライドする可能性を避けるためには、個人レベルのアカウンタビリティを明確にする必要がある。
5
チームを効果的に管理するためには、個人間のコンフリクトをなくすように、各メンバーの役割は相互独立に設計し、相互依存度を最小限に抑える必要がある。
解説

ア - × ある業務を個人よりもチームが担った方が良いのは、不確実性が高い場合である。

イ - × チームの業績を高めるためには、多様な能力を持っているメンバーで構成した方が良いが、パーソナリティは似通ったメンバー構成のほうが望ましいため、チームに対する忠誠心が高いメンバーと低いメンバーの構成は適切ではない。

ウ - × チームメンバーに平等な固定給の報酬システムを導入しても、チームの業績を高めることに直接的にはつながらない。

エ - ○ 正解 記述内容の通りである。

オ - × チームを効果的に管理するために、必ずしも個人間のコンフリクトをなくす必要はない。