企業組織を設計するには、市場環境の変化、技術革新の速度、|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 54 : 
企業組織を設計するには、市場環境の変化、技術革新の速度、生産システムや職務特性、部門間関係など様々な変数に配慮しなければならない。組織設計に関する 記述として、最も適切なものはどれか。
1
航空会社などのサービス技術は、顧客に対する無形のアウトプットを迅速に提供することが求められるため、ルーティン化することは困難で、サービス現場での対人スキルが重視される。
2
自動車組立てラインのように、部門間を業務が一方向的に流れて行く関係にある場合には、手順の規則化や事前の計画が重要で、部門間調整は上からのコミュニケーションが有効である。
3
熟練技術を要する職務は、戦略立案ほど非ルーティン化の程度は高くないため、公式のトレーニングや文書化したマニュアルが重視される。
4
新製品開発などの補完的相互作用が必要な部門では、機能横断的なチームや非公式の対面的コミュニケーションが重視される。
5
特定の注文品顧客を対象とした小バッチ生産システムでは、機械的マネジメントシステムが適している。
解説

ア - × 航空会社などのサービス技術は、機械的な手順で進めることが可能なため、マニュアルなど標準的な手順が活用されていることから、相対的にルーチン化がしやすい。

イ - × 自動車組立てラインのように、部門間を業務が一方向的に流れて行く関係にある場合には、部門間調整は上からのコミュニケーションより、作業者間の横のコミュニケーションが有効である。

ウ - × 熟練技術を要する職務は、暗黙知的な要素が強く、公式のトレーニングや文書化したマニュアルは重視されない。

エ - ○ 正解 記述内容の通りである。

オ - × オ 特定の注文品顧客を対象とした小バッチ生産システムでは、顧客の要望は個々に異なるため、有機的なマネジメントシステムが適している。