次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 中小企業が同族経|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 52 : 
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 中小企業が同族経営である場合、戦略的問題に関する意思決定は創業者と創業者一族が中心となり、外部の利害関係者の影響力は限定的であることが多い。 老舗と呼ばれる中小企業B社は、代々受け継ぐ製法や技法による生産品を中心にリピーターとなる顧客の支持を得ている。(下線)株式上場はしていないがその検討をしており、諸外国のガバナンス機構も調査している。 B 社は、新しい品目や製造プロセスの改良に関して、外部から技術導入や人材の中途採用を実施してきたが、創業者以来の価値観や行動規範の理解を第一に求め、創業者の直系の現社長と役員の過半数を占める創業者一族の同族経営として従業員との一体感を重視してきた。危機的な状況も乗り切ってきたが、最近では、過去に危機からB社を救った伝統的な考え方に基づく事業戦略の策定がうまくいかなくなってきた。 老舗の中小企業B社の組織文化に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
1
創業以来の歴史では、創業者の選択した戦略的な問題の解決法が効果を発揮してきたため、その解決法が常套手段として繰り返し用いられて組み込まれている。
2
創業以来の歴史において、外部から導入した製造プロセスの改良技術に基づき、技術関係部門同士の連携による問題解決が定型化されている。
3
創業以来の歴史において、外部から招いた人材のほとんどは意思決定プロセスに同化し、創業者一族の戦略を十分に理解するようになった。
4
創業者とその一族の経験した過去の事業戦略の成功が、現在の戦略上の失策の原因になっているのに、誰も認めようとしない。
5
組織として確立した問題解決法は、創業者の意向を大きく反映したものであり、特定の問題解決や特別任務の遂行への対処が求められた創業期に生まれている。
解説

ア - × 記述内容の通りである。

イ - ○ 正解 問題文より、中小企業が同族経営である場合、戦略的問題に関する意思決定は創業者と創業者一族が中心となり、外部の利害関係者の影響力は限定的であることが多いことから、外部から導入した製造プロセスの改良技術に基づいた問題解決が定型化されないことが想定される。

ウ - × 記述内容の通りである。

エ - × 記述内容の通りである。

オ - × 記述内容の通りである。