中小企業診断士
Q 74 :
次の文章を読んで下記の設問に答えよ。企業価値の評価手法には、伝統的な企業業績評価手法であるデュポン・システムを応用したものがある。これによれば株価は、1株当たり当期純利益と[A]との積に分解され、さらに1株当たり当期純利益は 1株当たり純資産とROEとの積に分解される。こうした会計数値に基づく手法のほか、今日では企業価値評価手法として、キャッシュフローに基づく手法やEVAなどを利用した[B] といった手法も利用されている。 文中の下線部のROE を企業価値評価手法として直接使用する場合に考えられる問題点として、最も不適切なものはどれか。
ROEによって測定される値では、企業規模による影響を考慮した比較が困難である。
ROEによって測定される値では、株主の資本コストが反映されていない。
ROEによって測定される値は、企業の採用する会計処理方法によって影響を受けることがある。
ROE によって測定される値は、財務レバレッジの影響を受けることがある。
解説
ア - ○ 正解 ROE によって測定される値では、企業規模による影響を考慮した比較が容易である。
イ - × 記述内容の通りである。
ウ - × 記述内容の通りである。
エ - × 記述内容の通りである。