中小企業診断士
Q 70 :
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。現在、X社は総資本10億円(時価ベース)の全額を株主資本で調達して事業活動を行っており、その税引前総資本営業利益率は12 %である。また、ここでの税引前営業利益は税引前当期利益に等しく、また同時に税引前キャッシュフローにも等しいものとする。X社は今後の事業活動において、負債の調達と自己株式の買い入れによって総資本額を変えずに負債と株主資本との割合を4:6に変化させることを検討しており、その影響について議論している。 完全市場において法人税のみが存在する場合、X社が資本構成を変化させることで、企業全体の価値にどのような影響があるか。最も適切なものを選べ。なお、実効税率は40 %である。
解説
ア - ×
イ - ×
ウ - ×
エ - ○ 正解 法人税が存在する場合、節税効果が働くため、実効税率T(40%)×負債価値D(4億円)=1.6億円分、企業価値が上昇する。