下図は、4つの国について、物価上昇率と失業率の関係を見る|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 53 : 
下図は、4つの国について、物価上昇率と失業率の関係を見るために作成されたものである。なお、統計は、2000 年〜2010年暦年と2011年Q1 〜Q3 の 四半期データにもとづき、中国のみは2010年までのデータである。 これらの図の説明として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
1
アメリカのデータには、失業率と物価上昇率との間に負の相関が緩やかに見てとれるので、オークンの法則が部分的には満たされている。
2
英国のデータは、短期的なフィリップス曲線の有する典型的な特性とは異なる姿を示している。
3
中国のデータは、ペティー= クラークの法則が示した物価上昇率の停滞を表す状況を示している。
4
ブラジルのデータによれば、物価上昇率と失業率の値がともに10%を超えていたが、こうした状況はリフレーションといわれる。
解説

ア - × アメリカのデータには、失業率と物価上昇率との間に負の相関が緩やかに見てとれるので、フィリップスの法則が部分的には満たされている。

イ - ○ 正解 記述内容の通りである。

ウ - × 中国のデータより、物価上昇率は上下の変動を繰り返しており、停滞しているわけではない。

エ - × 物価上昇率と失業率の値がともに 10 % を超えていた状況をスタグフレーションという。