中小企業診断士
Q 47 :
下図は、2人(AとB)、2財(XとY)の設定で描かれたエッジワースのボックスダイアグラムである。OAが個人Aの原点、OBが個人Bの原点であり、 2人が保有する 2財の量を識別するため、XとYの右下にはAとBというインデックスが付されている。 いま、下図では、XとYにまつわる 2人の初期の資源配分が線分DF上のパレート最適な点Kとして与えられている。点Kでは、線分DFと無差別曲線UAとが接している。なお、無差別曲線UA上には点Mもある。点線で描かれている線分CE は線分DFと同じ傾きを有し、点Nを通過する。線分CE上にはパレート最適な点L も与えられている。 このとき、下図に関する説明として最も適切なものを下記の解答群から選べ。
所得再分配によって、点Kから点Lへ財の保有量を変化させることは、パレート効率的である。
線分DFの傾きは、 財の価格の比率と見なすこともできる。
点Kから点Mへ財の保有量を変化させても市場の効率性は失われない。
点Nから点Lへ財の保有量を変化させることは、個人Aと個人Bが保有するXとYの合計量をそれぞれ増加させる。
解説
ア - × 点 K および点 Lはパレート効率的である。
イ - ○ 正解 限界代替率=財の価格比である。
ウ - × 点Kがパレート効率的であるため、市場の効率性は失われる。
エ - × 図より、点 N から点 L へ財の保有量を変化させても、個人 A と個人 B が保有する X と Y の合計量をそれぞれ同じである。