下表は標準的な囚人のジレンマの状況を示す利得表である。下|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 24 : 
下表は標準的な囚人のジレンマの状況を示す利得表である。下表で企業Aと企業Bの両者は合理的主体であり、両者による取引において「協力する」か「裏切る」かを選択することができる。表中のカッコ内の数字は、 1度の取引で得られる利得を示すもので、左側が企業Aの取り分、右側が企業Bの取り分である。ただし、相手の「裏切る」に対してはトリガー戦略を採用するものと考える。この利得表に関する説明として最も適切なものを下記の解答群から選べ。
1
将来利得の割引因子の値が十分に1に近い( ただし 1未満 )状況下で、両者の取引が無限に繰り返されるのであれば、両者がともに「裏切る」ことがパレート最適になるというのがフォーク定理の示唆するところである。
2
将来利得の割引因子の値が十分に 1に近い (ただし 1未満) 状況下で、両者の取引が無限に繰り返されるのであれば、両者がともに「協力する」を選択するというのがフォーク定理の示唆するところである。
3
両者の取引が 1回限りであれば、企業Aは、企業B が「裏切る」と予想しても、「協力する」ことで自分の利得を最大化できるというのがフォーク定理の示唆するところである。
4
両者の取引が1回限りであれば、両者がともに「協力する」ことが支配戦略であるというのがフォーク定理の示唆するところである。
解説

ア - ×

イ - ○ 正解 将来利得の割引因子の値が十分に1に近い状況下で、両者の取引が無限に繰り返されるのであれば、両者がともに「協力する」を選択することが合理的な選択であり、パレート最適な選択と一致し、フォーク定理の内容を示している。

ウ - ×

エ - ×