次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。. いま、余暇時間|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 40 : 
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。. いま、余暇時間Lと労働所得Yからのみ効用を得るような個人を考える。余暇時間の増加は、24時間のうち労働する時間が減少することを意味し、賃金率×労働時間で与えられる労働所得が減少するという関係にある。下図では、この個人が直面する予算線はJKであり、無差別曲線U1と接する点Aで最適な余暇時間と労働所得の組み合わせが与えられている。 この状態から、政府が労働所得に比例税率αを課したとき、予算線はHKへ変化し、最適点は、HKと無差別曲線U2 が接する点Bによって与えられる。点線MNは、政府が一括税を課した場合の予算線であり、JKと平行で点B を通るように描かれており、点C で無差別曲線U3と接する。点線WWは、HKと平行で無差別曲線U1 と点Dで接するような補助線である。 この図に関する説明として、最も適切なものはどれか。
1
線分HOの長さを線分JOの長さで除した値は、賃金率となる。
2
線分KOの長さを線分JOの長さで除した値は、労働所得に課される比例税率αとなる。
3
線分MNが示す一括税は、線分HKが示す比例税よりも、この個人が合理的に選択する労働時間を短くする。
4
点B の税収は、点C の税収と同じである。
解説

ア - × JOは課税前の、HOは課税後の最大所得(24時間労働した時)を示す。

イ - × KOのは最大余暇時間(24時間余暇とした時)を示す。

ウ - × HKとの接点BはMNとの接点CよりY方向に低いのでHKの比例税の方が労働時間は短かくなる。

エ - ○ 正解 点Bと点Cが属するMNとKJは平行のため、税収は同額となる。