トービンのq に関する記述として、最も不適切なものはどれ|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 38 : 
トービンのq に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
1
投資に影響を与えるのは株価であるとされる。
2
トービンのq が1を上回ると、企業は新たな投資を行うことが望ましい。
3
トービンのq が 1を下回ると、企業が保有する資本ストックを市場で売却した金額のほうが、その資本ストックを使って企業が生み出す利益よりも小さいことを表している。
4
トービンのq は、分子に株式市場で評価された企業価値と企業の負債総額の和をとり、分母に資本の再取得価格をとる。
解説

ア - × 記述内容の通りである。

イ - × 記述内容の通りである。

ウ - ○ 正解 トービンのqは株式市場で評価された企業の価値を資本の再取得価格で割った値として定義される。企業の価値とは、株式市場が評価する企業の株価総額と、債務の総額との和である。トービンのqが1を下回る場合、市場が評価している企業の価値は現存の資本ストックの価値よりも小さくなるため、現在の資本ストックの価値は過大であり、資本ストックを市場で売却したほうが利益のほうが大きい。

エ - × 記述内容の通りである。