いま、2種類の生産要素、資本Kと労働Nを用いて、生産量Y|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 37 : 
いま、2種類の生産要素、資本Kと労働Nを用いて、生産量Yが産出されている。次の生産関数は、労働 1単位あたりの資本と労働 1単位あたりの生産量との対応関係を表している。 Y=f(k) ここでk =K/Nは資本・労働比率を、y =Y/Nは労働 1単位あたりの生産量である。また、労働成長率nは所与であり、常に完全雇用が実現しているとする。 また、人々は所得の一定割合s を常に貯蓄するとする。 下図の新古典派の経済成長モデルを参照した上で、労働成長率nの低下と貯蓄率s の低下、それぞれが定常状態における労働 1単位あたりの生産量に与える影響に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。ただし、k1は定 常状態の資本・労働比率を表している。
1
労働成長率の低下と貯蓄率の低下、いずれによっても減少する。
2
労働成長率の低下と貯蓄率の低下、いずれによっても増加する。
3
労働成長率の低下によって減少し、貯蓄率の低下によって増加する。
4
労働成長率の低下によって増加し、貯蓄率の低下によって減少する。
解説

ア - ×

イ - ×

ウ - ×

エ - ○ 正解 労働成長率nが減少すると、直線の傾きが小さくなって交点は右に移動する。貯蓄率sが減少すれば同じkの値でもsf(k)の値は小さくなり、曲線が下側に縮小されて交点は左へ移動する。