政府は一時的な減税を行うのと同時に、公債を発行するものと|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 33 : 
政府は一時的な減税を行うのと同時に、公債を発行するものとする。家計が生涯所得に依存して消費を決定し、また子孫世代のことを考慮に入れる場合、このような公債発行が家計行動に与える影響として、最も適切なものはどれか。
1
家計に流動性制約がある場合、現時点の貯蓄を増加させる。
2
家計は公債が償還される将来を見通して行動するため、現時点の消費を増加させる。
3
公債償還時に借換債の発行が行われ続けることが予想されると、現時点の貯蓄を減らす。
4
公債の償還が自らの生存中にないことが分かっている場合、現時点の消費を減らす。
解説

ア - × 流動性制約とは、将来の収入による返済を条件としても、借入額は制約される。よって、現在の消費水準は現時点の可処分所得によって決まるため、減税すると、現時点の消費は増加させる。

イ - ×

ウ - ×

エ - ○ 正解 子孫世代のことを考慮に入れる場合と記述されているため、「現時点の消費を減らす。」と考えられる。