古典派経済学体系での貨幣の扱いと金融政策に関する記述とし|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 11 : 
古典派経済学体系での貨幣の扱いと金融政策に関する記述として、最も適切なものはどれか。
1
k % ルールとは、物価上昇率を一定の値に収める金融政策運営上のルールである。
2
貨幣市場の均衡条件によって実質利子率が決まり、貨幣的側面が実物面に影響を与える。
3
実質GDPは労働市場の均衡から決定されるため、貨幣供給量を増やしても実質GDPは拡大しない。
4
数量方程式で表される貨幣需要には投機的動機のみを想定している。
解説

ア - × k % ルールとは、経済活動の水準に合わせて、政府が貨幣供給量を一定率に増加させていくべきだと、ルールの必要性を説いたマネタリストの見解である。

イ - × 古典派の主張では、国民所得に対して金融政策は無効と訴えているため、実物面には影響しない。

ウ - ○ 正解 古典派の主張では、金融政策により貨幣供給量を増やしても物価のみが上がり、実質GDPは上昇しないと訴えている。

エ - × 古典派は、貨幣需要の動機として、「取引動機」と「予備的動機」を考えており、「投機的動機」は想定していない。