次の保育所での3歳児クラスの【事例】を読んで、【設問】に|保育士問題集

保育士

Q 10 : 
次の保育所での3歳児クラスの【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】昼食後、思い思いに遊んでいるときに、S君は一人で図鑑を見ている。T君とU君は段ボールや椅子を使い、いつも遊んでいる家を作り始める。つぶれた段ボールを見つけた二人が「これ屋根にするか!」と言いながら、その段ボールを持って家に戻ると、いつの間にか家の中にいたS君が「それはそこじゃない!」と強い口調で言う。T君とU君は少し不満そうであったが何も言わずにいる。S君が「そうだ!これを屋根にすればいい」と床に敷いていたマットを持ち上げる。T君は「そうだ。それを屋根にするか」と一緒に作り始める。そのそばで、ままごと遊びを始めたU君がままごとの机を動かしていると、S君が「机を動かさないで!」と言う。【設問】「保育所保育指針」第1章「総則」の(2)「保育の方法」、第2章「子どもの発達」、第3章「保育の内容」の2「保育の実施上の配慮事項」に基づいた保育士の対応として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A 「お昼寝の前だから、おうちなんかを作ったりしないで、絵本を読んで静かに待っていようね」と3人に声をかける。B S君はわがままだと思うので、「S君、いつも自分の思うようにばかりしないで、仲よく遊ぼうよ」と声をかける。C T君にはもっと強く自分の意思を持ってほしいので、S君の提案を受け入れて一緒に遊んでいるT君に「自分たちが作っていたのに、それでいいの?」と声をかける。D U君にはもっと強く自分の意思を持ってほしいので、「U君、どうして、おうち作りをやめてしまうの?」と声をかける。E 最近、3人は一緒になったり離れたりしながら遊んでいるので、もう少し様子を見ることにする。
1
A:○ B:○ C:× D:× E:×
2
A:○ B:× C:× D:× E:○
3
A:× B:○ C:○ D:○ E:×
4
A:× B:× C:○ D:○ E:×
5
A:× B:× C:× D:× E:○
解説

Aは「保育所保育指針」第3章の2「保育の実施上の配慮事項」に「子どもが自ら周囲に働きかけ、試行錯誤しつつ自分の力で行う活動を見守りながら、適切に援助すること」とあり、保育士が子どもの活動をやめさせようとしているので×。

同指針の(1)保育にかかわる全般的な配慮事項に「子どもの心身の発達および活動の実態などの個人差を踏まえるとともに、一人一人の子どもの気持ちを受け止め、援助すること」とある。Bは保育士がS君の気持ちを受け止めずに個人的な感情による制止を行っているので×。

C,DにおいてもAの解説にある「自分の行う活動を見守りながら、適切に援助すること」がなされずに保育士から提案をしてしまっているので×。

EはAの解説文の通り見守ることができているので○。よって5が正答である。