次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】Kち|保育士問題集

保育士

Q 91 : 
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】Kちゃんはスプーンで食べ物をすくうことができず、かんしゃくを起こしてしまう。これに対し保育士は、Kちゃん自身が「スプーンで食べた」という喜びや達成感を味わい、さらに、自分でスプーンを使って食べようとする意欲を育てたいと考えた。そこで、あらかじめ食べ物をスプーンの上にのせ、そのあとはKちゃんが自分でやるようにした。また、保育士は、すくいやすい器にするなどの工夫も行った。こうした保育士の配慮に支えられて、Kちゃんはスプーンを使う経験を積み重ね、上手に食べ物を食べられるようになっていった。【設問】保育士が行ったこの対応の根拠となる発達心理学の用語として、最も適切なものを一つ選びなさい。
1
発達段階
2
発達の連続性
3
発達課題
4
発達の最近接領域
5
発達過程
解説

4の発達の最近接領域が正答である。最近接領域とは、子どもが一人でできる部分と大人等の手助けによってできる部分の隔たりのことであり、そこにアプローチすることによって子どもが発達していくというヴィゴツキーによる理論である。

発達の連続性とはハイハイからつかまり立ち、歩行といった連続的な発達のことを指す。