次のある保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい|保育士問題集

保育士

Q 57 : 
次のある保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】M君は、他の保育所から2歳児クラスに転入してきた。もうすぐ3歳になるが、言葉の遅れがみられる。また、保育士が話すことを理解していると感じるときと、理解していないと感じるときがある。母親からは特にM君の言葉の遅れについて診断を受けたなどの報告はない。母親は、忙しい様子でいつも疲れており、送迎時も保育士と挨拶もせず、目を合わすことがない。ある日、保育士が声をかけたのをきっかけに母親がいきなり号泣した。父親はM君が1歳の頃から他県に単身赴任で、母親が孤立した状態になっている。仕事と帰宅してからの家事とM君の世話で疲れ果て、自宅ではM君の泣き声に耐えられず布団をかけてクローゼットに閉じ込めたり、M君の口に無理やり食べ物を押し込んだり、水をかけたりしてしまうとのことであった。【設問】この【事例】における保育士の対応として、適切な記述を○、不適切な記述を× とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A 保育士は、M君の言葉の遅れは発達障害によるものであると診断した。B 母子保健の相談窓口と相談担当者に、母親に事前の了解を得た上で、母親の連絡先を伝えた。C 母親の訴えを受けとめ、保育所で行っているM君の対応方法を伝えるとともに、家庭での関わり方を母親と一緒に考えた。D 送迎時に母親が目を合わさないので避けた方がよいと考え、保育士は遠慮して声掛けをひかえた。E 保育士は、市町村への通告を前提として保育所長と相談した。
1
A:○ B:○ C:× D:× E:×
2
A:○ B:× C:○ D:× E:○
3
A:○ B:× C:× D:○ E:○
4
A:× B:○ C:○ D:× E:○
5
A:× B:○ C:× D:○ E:×
解説

A-×。保育士は発達の遅れを診断することはできない。

B-○。

C-○。

D-×。母親が何か困っていると感じるときには避けるのではなく、相談に乗るのが良いとされている。

E-○。よって4が正答である。