次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】10|保育士問題集

保育士

Q 100 : 
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】10歳の男児。決して成績が悪いわけではないが、以前から忘れ物が多く、不注意な失敗や授業中の離席が目立っていた。担任と両親との面談では、父親は「自分の幼い頃に良く似ているので、心配はしていない」と言っており、母親は、「幼児期は常に手を繋いでいないとどこかへ行ってしまい、よく迷子になっていた」という。男児に対し、母親は育てにくさを感じており、厳しく躾をしてきたという。【設問】この子どもで最も疑われる精神医学的問題について、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A神経学的ソフトサインが認められることがある。B女児よりも男児に多い。C二次的障害に注意する。
1
A:○ B:○ C:○
2
A:○ B:× C:○
3
A:× B:○ C:○
4
A:× B:○ C:×
5
A:× B:× C:×
解説

事例の男児は注意欠陥多動性障害が疑われる。「不注意」と「多動・衝動性」を主な特徴とする発達障害の1つである。

A - ◯ 協調運動が苦手で、いわゆる不器用な子が多く見られる。

B - ◯ 発症率は、女児より男児の方が高い。

C - ◯ 子どもの行動に対して周囲の対応が適切でないと、二次的に情緒や行動の問題が起こり、心理的な問題が深刻化したり社会的な不適応につながる場合があるので、注意が必要である。