保育士
Q 98 :
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】自閉症と診断されている4歳の男児。保育所の給食はあまり好きではないが、今日の給食には大好きなバナナがついていたので、全員で「いただきます」をする前にひとりで先に食べてしまった。「バナナならいくらでも食べられる」と言い、隣の子のバナナも勝手に食べてしまった。以前から同じようなことが何度かあり、そのたびに口頭で注意をしていた。【設問】この子どもに対する保育士の配慮として適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A「ルール」が目で見てわかるように、みんなで「いただきます」をしてから食べることを絵に描いて伝える。B本児専用の印をトレイにつけ、自分のものと他の子のものとの区別が見てわかるようにする。C給食にバナナを出さないようにする。D他の人のものは食べてはいけないことをさらに口頭で強く伝える。Eバナナをたくさん食べられたことを一生懸命褒める。
解説
A, B- ◯ 自閉症児の援助には、視覚化が有効である。
C - × 給食にバナナを出さないようにするという方法は、保育士の配慮として適切ではない。
D - × それまで口頭で注意してきて伝わっていなかったのだから、口頭で強く言うのは適切ではない。
E - × 他の子のバナナを食べてしまうという不適切な行動を強化することになるため、誤った対応である。