次の文は、子どもを取り巻く環境と人間関係についての記述で|保育士問題集

保育士

Q 81 : 
次の文は、子どもを取り巻く環境と人間関係についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。Aブロンフェンブレンナー(Bronfenbrenner,U.)は、人間を取り巻く環境をアシミレーション(同化)とアコモデーション(調節)の概念からとらえた。B環境移行は、子どもに不安や混乱をもたらす危機ともなるが、新たな行動様式を獲得していくきっかけにもなる。Cヴィゴツキー(Vygotsky,L.S.)は人の発達が他者との社会的な相互作用によってなされると考え、発達の最近接領域という概念を唱えた。
1
A:○ B:○ C:○
2
A:○ B:× C:○
3
A:× B:○ C:○
4
A:× B:○ C:×
5
A:× B:× C:×
解説

A - × 同化と調節は、ピアジェが提唱した概念である。ブロンフェンブレンナーは、生態学的システム理論を提唱した。

B - ◯ 環境移行は、人生の出来事や移動などによって環境が変わることを指す。一般に変化の幅が大きいほど不安や混乱は大きくなるが、新たな行動様式を獲得するというプラスの側面ももつ。

C - ◯ ヴィゴツキーは、自分一人で現在できる水準と、大人や友達など他人の力を借りてできる水準のずれ(ギャップ)を発達の最近接領域と名づけた。ずれの範囲が小さい場合には「もう少しがんばれる」という気持ちをもちやすい。保育者は、子ども一人一人の発達の最近接領域を見極め、働きかけていくことが重要である。