次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【|保育士問題集

保育士

Q 60 : 
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】母親Xさんの第一子であるY君は、1か月前に1歳児クラスに入所してきた。1歳6か月健診の際に保健師からY君の言葉の遅れを指摘されショックを受けたXさんは、2歳近くになっても言葉が少なく気になると担当保育士に相談した。Y君が同じ年齢の他の子どもと比べて、遊びに集中せず興味が転々と変わり、他の子どものおもちゃが欲しいときは言葉で表現できないためか、いきなりおもちゃを奪い取りいつもトラブルになってしまうと、Xさんは涙ぐんで話した。【設問】この【事例】における保育士の対応として、適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。A Xさんが保健師の言葉にショックを受けたと話したことから、再度保健師に相談する必要はないと助言した。B Xさんが日常の中でどのようなY君の姿に不安を感じているのか、ゆっくり話を聴いた。C Xさんと共にこの1か月間のY君の変化を確認した。D XさんのY君への関わり方の問題点を指摘し、Y君への療育内容について指導した。
1
AB
2
AC
3
AD
4
BC
5
BD
解説

A - × 保育士は、保健師の専門家としての見立てと、母親の気持ちとの双方を理解しうる立場にあるので、母親の気持ちを受け止めながら、必要な情報を適切に伝えることが期待される。保育士が一方的に判断して助言するのは適切ではない。

B - ◯ Xさんの不安な気持ちをゆっくりと傾聴することは大切なことである。保護者の心情を理解し、共感した上で助言などを行い、保護者自身が納得や解決に至ることができるように援助することが求められる。

C - ◯ Y君の変化を共に共感し、家庭と保育所でのY君の状況を確認しておくことは、今後の支援を進める上でも重要である。

D - × 子どもの発達上の問題が、そのまま保護者の関わり方の問題であるとするのは、短絡的な見方であり、適切ではない。1,2歳の言葉の発達には個人差が大きく、また、言葉の遅れがある場合にもさまざまな要因があることを踏まえた対処が必要である。