次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【|保育士問題集

保育士

Q 20 : 
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】Jちゃん(4歳)は母子家庭であり、母親と2人で生活している。ある日、お迎えにきた母親が声をかけても、Jちゃんは母親の顔をちらりと見たが、そのまま友達との鬼ごっこに夢中で、帰ろうとしない。4歳児クラス担当の保育士が、「Jちゃんは、今、この遊びがとても好きなんですよ。5歳児の遊びにも入れてもらい、一緒に楽しんでいます」と話しかけると、母親は「私は子どものしつけができないだめな母親なんです。この先、一人でこの子を育てていくことができるのでしょうか。この頃、とても不安になります。先生、私はどうしたらいいんでしょうか」と言いながら、泣き出した。【設問】保育士が、この段階でまず第一に行う対応として、最も適切な記述を一つ選びなさい。
1
父親の分も、母親はもっと強くならなくてはいけないと、指導する。
2
保育士がJちゃんの遊びをやめさせて、すぐに母親と帰らせる。
3
保育所の役割を超えているので、保育士が、すぐに児童相談所に電話をし、母親の相談に応じてくれるよう依頼する。
4
母親の気持ちを確認し、子どもたちの様子をみている保育士に一声かけてから、別室で母親が自分の気持ちを話すことができるよう配慮する。
5
母親一人での子育ては無理なので、児童養護施設に子どもを入所させるよう母親を説得する。
解説

1 - × 第一にしなければならない対応は、保護者の気持ちを受け止めることである。母親は母子家庭であり、この先の生活や子育てについて不安を抱いている状態であり、指導するのは適切な対応といえない。

2 - × 母親の気持ちを受け止めておらず、適切な対応ではない。

3 - × 保護者の気持ちを受け止めることなく、すぐに児童相談所に連絡するのは、保護者と保育士の信頼関係を損ねることに繋がる。

4 - ◯ 母親の気持ちを受容しながら別室に案内しており、別室に案内することにより他の保護者の目に入らないところで安心して話が出来る環境を整えているのため正しい対応である。

5 - × 突然、児童相談所に入所させるように説得するという対応は、この時点では不適切である。まずは母親の話を聴くことが大切である。