次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】3歳|保育士問題集

保育士

Q 113 : 
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】3歳の男児。保育園では他児と遊ばず、毎日同じ玩具を使って一人で同じ遊びを繰り返している。他児がやってきて、その男児が使っている玩具に触ると急に怒り出し、相手に殴りかかる。用があると、自ら担任の保育士に話しかけるが、他の人から話しかけられても一切返事をしない。集団遊びでは、特定の遊びにだけは熱心に参加するが、それ以外の遊びには入ろうとせず、勝手に部屋から出て行ってしまう。【設問】この子どもで最も疑われる精神医学的問題を一つ選びなさい。
1
強迫性障害
2
チック
3
広汎性発達障害
4
多動性障害
5
行為障害
解説

1 - × 強迫性(神経)障害とは、自分の意に反する感情がわきあがり、抑えたくても抑えられずに無意味な行動を繰り返してしまう障害である。

2 - × チックとは、顔面などの筋肉が不随意にひきつる症状である。

3 - ◯ 広汎性発達障害は関心があることには熱中するものの、一方的なコミュニケーションしかできず、コミュニケーションに困難が生じる。共感性が乏しく、他人と共感的、情緒的な交流を持つことが困難である。

4 - × 多動性障害とは、男児に多く、行動の特徴として、落ち着きがない、気分にむらがある、ルールを守らない、気が短く怒りっぽい、自分勝手、頑固などがある。

5 - × 行為障害は男児に多く、わがままで嘘をついたり、いじめたりと、他人とうまくつきあえない。