次の文は、ある保育所での【事例】である。また、図1は、【|保育士問題集

保育士

Q 53 : 
次の文は、ある保育所での【事例】である。また、図1は、【事例】の内容を以下の【表示例】を用いてあらわした「ジェノグラム」である。【事例】2歳児のM君は、0歳の時に何度も頭に怪我をして病院に運ばれ、父母からの虐待が疑われたため、乳児院に入所した。父母は毎月欠かさず面会を続け、自宅への試験外泊も順調に行ってきた。家庭復帰が決定し、その条件として保育所に通わせることになっており、保育所は市役所から次の二点について必ず報告するよう要請されている。①3日以上続けて休んだ場合。②傷やあざがあることが判明した場合。この【事例】における保育所の対応についての記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。 A 送り迎えの際に父母に対しては、他の保護者への対応と同様に、自然な声かけをするように努めた。 B M君の登園に際しては、顔色や表情、行動、衣服等身の回りの状況等についても、よく観察するように努めた。 C 登園時、M君のおでこにあざがあったが、虐待にによるものか判断できなかったので、話題にすることを避けて、父母には何も聴かないようにした。 D M君が3日間続けて保育所を休んだが、家庭復帰後、既に1ヶ月間順調に過ごしてきたことと、3日間とも母親から電話があり、「Mが風邪をひいた」、「まだ治らない」という説明があったので、市役所には報告しなかった。
1
AB
2
AC
3
AD
4
BD
5
CD
解説

A - ◯ 他の保護者への対応と同じように、送迎時に自然な声かけをすることは、適切な対応である。

B - ◯ 顔色や表情、行動、衣服等、身の回りの状況から、虐待の早期発見につながる。M君に関しては特に注意深く観察していく必要があると思われるため、適切な対応である。

C - × 特にあざについては、市役所からの報告要請があるため、父母に話を聴くとともに、報告が必要となる。

D - × いかなる理由のときであれ、3日以上休んだ場合は市役所に連絡するよう要請があるため、問題がないと判断し、連絡をしないのは、適切な対応ではない。