次の文は、今日の相談援助の視点に関する記述である。不適切|保育士問題集

保育士

Q 11 : 
次の文は、今日の相談援助の視点に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
1
今日の相談援助は、利用者を「問題を抱えた人」ととらえて、その問題の原因を探ることに重点を置く視点が主流である。
2
今日の相談援助は、利用者の内面の変化ばかりでなく、利用者を取り巻く環境との相互作用等の全体関連性をとらえて支援を行うようになっている。
3
今日の相談援助は、個人の変化のみでなく、社会変革をも視野に入れるようになっている。
4
今日の相談援助は、社会資源の活用・調整・開発を基本的な要素であるととらえている。
5
今日の相談援助は、公的なサービスを適用することに加えて、私的なサポートを組み合わせる視点を持っている。
解説

1 - × 問題やニーズを抱えた利用者の環境等を含めた全体像を明らかにしていくことが必要である。

2 - ◯ 問題を抱えている人の生活全体を視野に入れ、その人と社会的・物理的環境との接点で問題があるところに介入し援助していくようなアプローチ(エコロジカル・アプローチ)を実践されるようになってきた。

3 - ◯ ソーシャルワーカーの倫理網領には「差別、貧困、抑圧、排除、暴力、環境破壊などの無い、自由、平等、共生に基づく社会正義の実現をめざす」とあり、平等で差別のない社会の実現を目指している。

4 - ◯ 「保育所保育指針解説書」にも、相談援助を「生活課題を抱える対象者と、対象者が必要とする社会資源との関係を調整しながら、対象者の課題解決や自律的な生活、自己実現、よりよく生きることの達成を支える一連の活動」としている。

5 - ◯ 社会資源には、インフォーマルサービス(友達づきあい、近所づきあい、家族の支援、ボランティア等)も含まれる。