次の文は、親権等に関する記述である。適切な記述を○、不適|保育士問題集

保育士

Q 46 : 
次の文は、親権等に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A親権停止は、一時的に親権の行使を制限するものであり、親権喪失は、永久に親権の行使を奪うものである。B親権者及び未成年後見人は、子どもに対する親権を有するとともに、扶養義務を負わなければならない。C親が子どもの養育を放棄して、残された子どもが餓死した場合、保護責任者遺棄致死罪あるいは、殺人罪が適用される可能性が高い。D両親が離婚する際、成年に達しない子に対する親権を父母ともに辞退した場合、家庭裁判所は両親以外の第三者を親権者として選任しなければならない。
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A:○ B:× C:○ D:×
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A:○ B:× C:× D:×
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A:× B:○ C:○ D:×
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A:× B:○ C:× D:○
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A:× B:× C:○ D:×
解説

A - × 親権喪失は親が未成年の子どもに対して持つ権利と義務を、無期限で停止することである。2年以内に停止しなければいけない原因が消滅する場合は親権の回復が可能なので、永久という表現は不適切である。

B - × 民法第820条によると、親権者は子の監護教育義務を負うと規定されていて、扶養義務を負わない場合もある。未成年後見人については、親権を有しない場合もある。

C - ◯ 適切な記述である。親のネグレクトによる子の餓死事件は、これまで刑法第219条による保護責任者遺棄致死罪が認められた場合、殺人罪が適用されるケースも増えてきた。

D - × 民法第819条第2項には「裁判上の離婚の場合には、裁判所は、父母の一方を親権者と定める。」との記述があり、どちらかが親権者にならなければ離婚が成立しない。