保育士
Q 25 :
次の【I群】の業績と【II群】の人物とを結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。【I群】A京都に綜芸種智院を創設した。当時の社会では教育機関は主に貴族階級を対象として開かれているという現実を打破するために、貴僧俗の区別なく、民衆にも門戸を開いた。そこでは広範な知識を獲得する「綜芸」を通して、自己を取り巻く世界を完全に把握することを意味する「種智」の実現に至る道程を示した。B「知行合一」を唱え、わが国における陽明学の祖とされる。主著『翁問答』では、孝を道徳の根本とし、幼少期からの教育の徳教を重視するとともに、父母の役割に期待した。多くの人々に尊敬され、「近江聖人」とも言われた。【II群】ア 聖徳太子 イ 空海 ウ 林羅山 エ 中江藤樹 オ 貝原益軒
解説
A - イ 空海(774〜835)は真言宗の創唱者であり、綜芸種智院(しゅげいしゅちいん)の設立者である。空海が総合教育を目的に京都の邸宅に開設した私立学校である。
B - エ 中江藤樹(1608〜1648)は、江戸時代初期の陽明学者である。「知行合一」とは陽明学の命題の1つであり、知(知識)と行(行動)は合一(合致)していなければならないという考えを意味する。本当の知は実践を伴わなければならないということ。
聖徳太子(574〜622)は、推古天皇時代に皇太子・摂政として政治を主導した。
林羅山(1583〜1657)は、近世初期の儒者で、林家塾を建営した。
貝原益軒(1630〜1714)は、江戸時代の儒者。日本で最初のまとまった教育論書というわれる『和俗童子訓』を著した。