「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」(8)おおむね6歳 には約束事や仲間の意思を大切にする社会性が育むことが記述されています。また、同指針第3章「保育の内容」(4)「3歳以上児の保育にかかわる配慮事項」には「イ 子どもの情緒が安定し、自己を十分に発揮して活動することを通して、やり遂げる喜びや自信を持つことができるように配慮すること」「エ けんかなど葛藤を経験しながら次第に相手の気持ちを理解し、相互に必要な存在であることを実感できるよう配慮すること」「キ 子どもが仲間と伝えあったり、話し合うことの楽しさが味わえるようにすること(一部抜粋)」とある。
以上を踏まえたうえで、AはKちゃんの思いを保育士が受け止めずに注意しているので×。
BはJ君の思いを保育士が受け止めずにJ君の行動を否定してしまっているので×。
Cは子ども同士で話し合う場を設けているので○。
DはLちゃんの気持ちを保育士が受け止めることでLちゃんが自信を持つことができる配慮ができているので○。
Eは保育士が子どもの意見を尊重せずにけんかを行わないような指導をしているので×。
よって5が正答である。怪我をしてしまったことを責めたりけんかが起こらないような指導をするのではなく、子ども同士のけんかや話し合いによって成長するのを見守ることが大切である。